きょう14日の未明から明け方にかけて、長崎県内では滝のような「非常に激しい雨」を観測。佐賀県では土砂災害警戒情報が発表されている所も。今夜にかけて土砂災害や低い土地の浸水などに警戒してください。
●長崎県で非常に激しい雨
きょう14日未明から、大陸から日本海にのびる前線や暖かく湿った空気の影響で、九州では局地的に大雨となっています。午前6時現在、長崎県や佐賀県を中心に、南北に連なった発達した雨雲がかかっています。
1時間降水量は、長崎県平戸市で78.5ミリ(午前4時41分まで)、長崎市長浦岳で71.5ミリ(午前5時54分まで)、佐世保市で70.0ミリ(午前5時39分まで)と非常に激しい雨が降りました。長崎市長浦岳では、1976年の統計開始以来、9月としては最も多い降水量です。
また、午前6時現在、佐賀県唐津市には土砂災害警戒情報が発表されています。土砂災害警戒区域等では、命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。
●今夜にかけて「激しい雨」や「非常に激しい雨」
九州北部では、きょう14日夜遅くにかけて、局地的に雷を伴った「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降るでしょう。また落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
【予想降水量】
1時間降水量(多い所)
佐賀県・長崎県 50ミリ
24時間降水量 あす15日午前6時まで(多い所)
佐賀県 100ミリ
長崎県 180ミリ
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。
●非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。自治体からの情報や雨雲レーダーなど、最新の情報を確認し、安全な場所でお過ごしください。