今日4日(月)、中国地方は北風によるフェーン現象により瀬戸内側で猛暑となり、広島市では14時12分に最高気温が37.4℃となり、過去9月の最高記録を塗り替える猛烈な暑さとなっています。明日は今日ほどではないものの、35℃前後になる所もあり、厳しい残暑でしょう。
●北風によるフェーン現象により瀬戸内側で猛暑
四国沖を熱帯低気圧が西進した影響で、中国地方には北から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。山陰は湿気が多くムシムシとしている一方で、風下側の瀬戸内側はフェーン現象の影響で、猛烈な暑さとなっています。
フェーン現象とは、湿った空気が山の斜面にあたったのちに風が山を越え、暖かくて乾いた下降気流となり、風下側で気温が上がる現象です。
フェーン現象は、南からの暖かく湿った空気の流れ込みが強まって、日本海側で高温になることが多いですが、今回は風向きがいつもとは逆になり、北風によるフェーン現象で瀬戸内側で高温となりました。
広島市の14時00分の気温は35.9 ℃、湿度36% 北北東の風となっています。一方、風上側の松江は30.5℃、湿度69% 北東の風となっています。(アメダス14時00分)
●4日(月)夜は湿った空気の影響で雨や雷雨の所も
中国地方は4日(月)夜も北東から湿った空気が流れ込む影響で、山陰や山陽東部で雲が広がりやすくなり、雨の降る所がある見込みです。雷を伴う所があるでしょう。
●明日5日(火)北寄りの湿った空気の影響 最高気温は35℃前後の所も
明日5日(火)も北東から湿った空気が流れ込む見込みです。山陰や山陽北部ほど雲が広がりやすく、雨や雷雨になる所があるでしょう。山陽南部は晴れたりくもったりで、雨が降り、雷を伴う所がある見込みです。最高気温は山陽南部で35℃くらいになる所があり、今日ほどではないものの、明日も厳しい暑さでしょう。