台風9号の影響で、先島諸島では次第に波が高くなり、あさって31日にかけて、うねりを伴った高波に注意が必要です。台風11号は、次第に発達しながら北上し、31日～2日頃には沖縄に接近。「強い」勢力のまま近づき、暴風や大雨など大荒れの恐れ。警報級高潮の可能性も。
●台風10号は温帯低気圧に変わりました
台風10号は、きょう29日午後3時に日本のはるか東で温帯低気圧に変わりました。
台風10号(ダムレイ)は、25日午前3時、南鳥島近海で発生しました。その後、あまり発達することなく日本の東の海上を北上し、28日は三陸沖を北上した後、進路を東よりに変えて進みました。きょう29日午後3時には、日本のはるか東で温帯低気圧に変わりました。
日本列島への直接的な影響は、ほとんどなかったものの、東北の太平洋側の海上ではうねりと伴って波が高くなり、しけになった所がありました。
温帯低気圧に変わったものの、北日本太平洋側はきょう29日は、うねりを伴った高波に注意してください。
●台風9号 非常に強い勢力でバシー海峡へ 先島諸島は31日まで高波注意
まだ南の海上には台風9号と台風11号があります。
台風9号は、非常に強い勢力でフィリピンの東からバシー海峡へ進み、31日には南シナ海へ進む見込みです。先島諸島の沿岸では、うねりを伴った高波に十分注意してください。あす30日はしける見込みで、31日にかけて、しけや波の高い状態が続くでしょう。
先島諸島で予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
29日 2.5メートル
30日 4メートル
海上海岸付近は高波に注意が必要です。
●台風11号は31日～2日頃 「強い」勢力で沖縄に接近か
そして、影響が大きいとみられる台風11号。
台風11号は、今後発達しながら北上し、31日から9月2日頃にかけて、「強い」勢力で、沖縄地方に接近する恐れがあります。台風の接近に伴って、進路にあたる沖縄では、雨や風も強まり、大荒れの天気となる恐れがあります。
<高波>
沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴い、沖縄本島地方と大東島地方、奄美地方では、31日は次第に大しけとなり、大しけの状態は9月1日にかけて続く見込みです。高波に警戒してください。また、台風の進路等によっては、先島諸島では9月1日から2日にかけて、大しけとなるでしょう。
<暴風>
台風11号の進路等によっては、大東島地方では31日から9月1日にかけて、沖縄本島地方と先島諸島では9月1日から2日頃にかけて暴風となる恐れがあります。
<高潮>
沖縄地方では、大潮により潮位が高く、台風の接近に伴い、更に潮位が高くなる見込みです。台風の進路等によっては、沖縄本島地方では31日から9月2日頃、先島諸島では9月1日頃は「警報級の高潮」となる可能性があるでしょう。
情報を確認して、安全に行動をなさってください。
●台風接近前から雨強まる 接近時は沖縄は大荒れ
台風11号の接近に伴って、沖縄地方では次第に風が強まるでしょう。
また、台風11号は中心付近だけでなく、中心から離れた北側にも活発な雨雲が見られるため、沖縄では台風の接近前から局地的に雨が強まりそうです。
今のところ、台風の予報円の中心を通った場合は、9月1日頃に沖縄のすぐ南を進むでしょう。予想されている通り「強い」勢力のまま、沖縄に接近するとなれば、沖縄地方では危険な風が吹いたり、災害につながるような大雨となる恐れが高まります。
最新の情報を確認して、早めの備えを行ってください。
