きょう21日も、体温を上回る暑さになった所もあり、各地で猛烈な暑さでした。気象庁は、高温に関する早期天候情報を発表。いったん猛暑から解放されるタイミングがあっても、再び危険な暑さとなる可能性が高くなっています。残暑続く中、関東は水不足の懸念も。
●きょう21日 体温を超える危険な暑さも
きょう21日は、本州付近は広く高気圧に覆われて、日差しとともにみるみる気温が上がりました。
午後4時までの最高気温は、新潟県阿賀町津川(あがまち・つがわ)で38.4℃、兵庫県朝来市和田山(あさごし・わだやま)38.3℃、大阪府枚方市で38.2℃など、体温を大幅に超える危険な暑さになった所も。
全国のアメダス地点のうちの170地点以上で、35℃以上の猛暑日となりました。
東京都心の気温は34.8℃まで上昇、湿度も60%前後で経過し、うだるような暑さでした。きょう21日は猛暑日には届かなかったものの、今年の夏はきのう20日までに21回も猛暑日と観測していて、年間の猛暑日最多記録を更新中です。
●この先1週間 気温下がる日も蒸し暑く 熱中症警戒
23日は二十四節気の「処暑」。暦の上では、厳しい暑さは少しおさまる頃とされています。
あす22日は、やや気温が下がる所もありますが湿度が高く、猛烈な暑さが続くでしょう。
あさって23日は西日本や東日本の太平洋側ほど、湿った空気が流れ込んで雲が広がりやすくなり、日差しが途切れる分、35℃に届く所は少なくなりそうです。
ただ、気温が下がっても湿度が高くなるため、むしろこれまで以上に蒸し暑く、夜間も寝苦しく感じられる所があるでしょう。
北海道は金曜日頃まで体に堪える暑さとなり、北陸では体温を超える危険な暑さになる所も。
また、きょう21日、気象庁は、奄美地方を除くすべての地域を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。
8月27日頃から平年に比べて「かなり高温」となる所がある見込みです。いったん猛暑から解放されるタイミングがあっても、再び来週末以降は、危険な暑さとなる可能性が高くなっています。
9月に入っても、まだまだ厳しい暑さに気を付けてお過ごしください。
●関東最大の貯水率の矢木沢ダム 貯水率が深刻
猛烈な暑さが続き、シャワーなど水を使う機会が増える中、関東ではダムの貯水率が低くなっていて、水不足の懸念も。
関東では局地的には大雨が降っているものの、台風7号が直撃した際も含めて、肝心なダムのそばでまとまった雨が降っておらず、降水量が少なくなっています。
利根川ダム統合管理事務所の水源メータによると、きょう21日午前0時の利根川上流9ダムの有効容量に対する現在の貯水量(貯水率)は67%となっています。また、9ダムの中でも最も大きく、関東の水源の要となる矢木沢ダムの貯水率は37%と4割以下で、平均貯水量に対する割合も53%と半分程度にとどまっています。
今後も関東ではまとまった雨の降りにくい状態が続くため、ダムの貯水量が回復するまでにはまだ時間がかかりそうです。
できるだけ節水を心がけて、水を大切に使用するようにしましょう。