きょうの四国地方は、暖かく湿った空気の影響で、高知県を中心に大雨となっていて、先日の台風7号の雨も含めた72時間の積算雨量が200ミリを超えている所があります。あすにかけて、引き続き高知県を中心に大雨の恐れがありますので、土砂災害に厳重に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
●湿った空気の流れ込みはきょうがピーク
きょう午前9時の天気図を見ると、南西諸島付近の低気圧と東から張り出す高気圧との間にあたる四国の南海上で等圧線の間隔が狭まっています。このため、四国に向かって集中的に暖かく湿った空気が流れ込んでいて、高知県を中心に活発な雨雲がかかっています。
この状態は、きょういっぱいは続く見込みですが、あすになると太平洋高気圧の西への張り出しが強まるため、四国の南海上の等圧線の間隔が広がり、暖かく湿った空気の流れ込みは次第に弱まるでしょう。
あさってになると、四国付近は太平洋高気圧に覆われるため、天気は回復する見込みです。
●今後の雨の予想 高知県ではあすの明け方頃まで非常に激しい雨の恐れ
この後、昼過ぎにかけては、高知県中部・東部、徳島県南部を中心に活発な雨雲が流れ込む見込みです。
今夜になると、徳島県への雨雲の流れ込みは次第に弱まる予想ですが、高知県はあすの明け方頃まで中部・東部を中心に活発な雨雲が流れ込みやすく、非常に激しい雨が降る恐れがあるでしょう。
あすの朝になると、高知県でも雨は弱まってきますが、午後は大気の状態が広い範囲で不安定になるため、山間部を中心に雷を伴った強い雨が降る所もある見込みです。いったん雨が上がっても、油断せずに土砂災害の発生に警戒を続けてください。
あすの夜には、雨はほとんど上がるでしょう。