きょう16日(水)、台風7号が離れても油断大敵。太平洋側を中心にあちらこちらで雨雲や雷雲が発達します。晴れていても急な激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風に注意を。東海では局地的に非常に激しく降るおそれ。すでに大雨となっている所では、崖や増水した川など危険な場所には近づかないでください。
●台風は日本海を北上も 各地で雨雲発達
近畿地方や鳥取県を中心に大きな影響をもたらした台風7号は、きょう16日(水)午前3時現在、能登沖を1時間に20キロの速さで北へ進んでいます。
台風7号は本州から離れて北上しますが、決して油断できません。日本付近には雨雲の元となる暖かく湿った空気がたっぷり流れ込み、あちらこちらで雨雲や雷雲が発達するでしょう。
九州から関東甲信にかけては晴れ間も出ますが、変わりやすい天気です。急な激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。特に東海では局地的には滝のように「非常に激しい雨」が降り、雨の量が多くなりそうです。また、昨夜、大雨特別警報が発表された鳥取県では(特別警報はすでに解除)、雨が降ったりやんだりで、激しい降り方にはならないものの、一時的に雨脚が強まるでしょう。
東北は昼頃までは日の差す所が多いですが、にわか雨があるでしょう。北海道も所々で雨が降り、台風7号の接近に伴って風が強まります。あすにかけて荒れた天気となるでしょう。
沖縄は南西諸島付近にある低気圧の影響で、断続的に雨が降ります。本島地方では昼頃から局的に激しい雨や雷雨となりそうです。
●すでに大雨となったエリアは土砂災害に厳重警戒 川にも近づかないで
東海や中国地方では、すでに平年8月の降水量を大きく上回る記録的な大雨となっている所があります。少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状態で、川は水かさがかなり増えています。崖や増水した川など危険な場所には近づかないでください。
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象がみられることがあります。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。