非常に強い台風7号は11日(金・山の日)夕方にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。台風は、その後は日本の南を北西へ進み、15日(火)頃には強い勢力で、暴風域を伴って東日本や西日本に接近、上陸の恐れがあります。
●台風7号の進路
11日(金・山の日)7時現在、非常に強い台風7号は、父島の東南東約90キロをゆっくりした速さで北へ進んでいます。
台風は、11日(金・山の日)夕方にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。台風は、その後は日本の南を北西へ進み、15日(火)頃には強い勢力で、暴風域を伴って東日本や西日本に接近、上陸の恐れがあります。
●小笠原諸島や伊豆諸島は大荒れ
小笠原諸島は12日(土)にかけて、一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹き、うねりを伴って猛烈なしけとなるでしょう。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。海岸付近には近づかないようにしましょう。雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる見込みです。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、台風の接近に伴って潮位が高くなる見込みです。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。
伊豆諸島でも12日(土)はうねりを伴って大しけとなり、13日(日)は非常に強い風が吹いて、うねりを伴って猛烈なしけとなるでしょう。台風周辺の活発な雨雲がかかり、大雨となる恐れもあります。
●本州も大荒れの恐れ
台風が近づくと、影響がでるのは、まず波です。本州の太平洋側ではうねりを伴って波が高いでしょう。海水浴シーズンですが、晴れていても海のレジャーはご注意ください。
14日(月)頃からは関東や東海、近畿、四国を中心に次第に風が強まり、台風周辺の湿った空気や台風の北側の雨雲がかかり、荒れた天気となるでしょう。15日(火)から16日(水)頃は暴風が吹き、大荒れの天気となる予想です。台風本体の活発な雨雲がかかり、警報級の大雨となる恐れがあります。海上は大しけとなるでしょう。暴風、うねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、高潮に注意・警戒が必要です。
台風の進路次第で、荒天となる地域や期間が変わる可能性があります。最新の台風情報をご確認ください。
●お盆休み期間を直撃 考えられる影響は?
台風7号はお盆休み期間に直撃し、日本列島に大きな影響を与える可能性があります。考えられる影響をまとめました。
①交通機関が乱れる可能性があります。JR東海やJR東日本、JR西日本によりますと、台風の進路や勢力次第では、新幹線や在来線で計画運休や運転見合わせ、行先変更などが発生する可能性があるとしています。鉄道だけでなく、道路の速度規制や通行止め、空の便の遅延、欠航など交通機関に大きな影響がでる可能性があります。最新の交通情報にご注意ください。
②暴風や大雨によって停電が発生する恐れもあります。懐中電灯やモバイルバッテリーの準備をすると良いでしょう。エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まる可能性もあります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水や麦茶、スポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。クーラーボックスやうちわ、携帯型扇風機もあると役立ちます。
③イベントの中止や延期なども考えられます。お出かけ予定のある方は開催の有無などを確認なさってください。