きょう4日も各地で猛暑となり、特に関東や東北では記録的な暑さとなった所があります。埼玉県内では最高気温が40℃に迫る過酷な暑さとなりました。全国の猛暑日は今年最多の290地点(午後4時まで)となっています。土日も気温の高い状態が続くため、熱中症には厳重警戒です。
●埼玉県鳩山町で39.6℃ 東北や関東で記録的な暑さも
きょう4日も強い日差しと上空の暖気の影響で、各地で猛烈な暑さに見舞われました。最高気温が最も高くなったのは埼玉県鳩山町で39.6℃。このほか埼玉県熊谷市、群馬県の館林市と桐生市の4地点で39℃以上となりました。
最高気温が35℃以上の猛暑日は全国で290地点と、今年最も多くなりました。仙台市では今年5回目の猛暑日となり、2015年、2022年と並んで年間最多タイ記録に。
関東や東北を中心に記録的な暑さとなった所もありました。各地の最高気温は、青森県東通村小田野沢で34.9℃(観測史上1位)、宮城県白石市で36.3℃(8月の観測史上1位)、神奈川県小田原市で38.0℃(観測史上1位タイ)、千葉県鴨川市37.0℃(観測史上1位タイ)など。
※最高気温、猛暑日地点数は午後4時までの値。
●土日も猛暑収まらず 東京都心は年間の猛暑日最多記録か
あす5日(土)と6日(日)も東北~九州にかけては連日35℃以上になる所が多く、猛暑が収まる気配はありません。猛暑日の地点数はあすも今日と同じくらいになる可能性があります。
東京都心はあすも35℃以上になると、今年16回目の猛暑日となり、2022年と並んで年間最多タイ記録となります。
暑さの影響で、大気の状態が不安定になるため、あすも東北~近畿を中心に内陸や山沿いでは夕立がありそうです。天気の急変にもご注意ください。
●来週も熱中症は「危険」レベル
7日間の熱中症情報を見ると、東北~九州は来週も最もランクの高い「危険」となっている所が多いです。
来週は台風6号の動き次第で、西~東日本は広く雨の降る日があるため、猛暑日の数は減る見込みです。ただ、湿度がかなり高くなるため、熱中症の危険性は高いままでしょう。
暑さが長続きすることで疲れが蓄積して、体調を崩しやすくなります。食事や睡眠をしっかりとるなど、なるべく規則正しい生活を心がけてください。
●熱中症対策
夏のレジャーなど暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として次のようなグッズがあると便利です。
①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。