危険な暑さは、まだ終わりが見えません。気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表しました。北海道~関東甲信は8月6日頃から、東海~九州北部は8日頃から「かなりの高温」が予想されます。8日は立秋ですが、暦は秋でも、まだ万全な熱中症対策を心がけてください。
●暦は秋でも「10年に一度」の高温予想
気象庁は7月31日、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、その時期としては「10年に1度」程度しか起きないような「著しい高温」となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、情報を発表します。
今回の「高温に関する早期天候情報」によりますと、北海道・東北・北陸・関東甲信は8月6日頃から、東海・近畿・中国・四国・九州北部は8日頃から「かなりの高温」が予想されます。
8日は「立秋」で、暦の上では秋ですが、まだまだ熱中症の危険性が高い状態が続きます。
屋外での活動では、飲料水や日陰を十分に確保するなど、熱中症対策を行い、健康管理等に注意が必要です。また、農作物や家畜の管理等にも、ご注意ください。
●あると便利 熱中症対策グッズ
レジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。