大型の台風6号は、今後、強い勢力になり、あす31日から8月1日に沖縄地方や奄美地方にかなり接近する見込みです。
●大型の台風6号 今後も発達 強い勢力で沖縄や奄美に接近へ
大型の台風6号は、きょう30日午後3時、フィリピンの東を1時間に20キロの速さで、北北西へ進んでいます。中心の気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30メートルです。
台風6号は、今後も発達しながら北上し、強い台風になる予想です。あす31日から8月1日に発達のピークとなり、沖縄地方や奄美地方にかなり接近する見込みです。
沖縄地方では、あす31日は風速25メートル以上の暴風域に入り、猛烈なしけになるでしょう。8月1日にかけて、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹き、猛烈にしける見込みです。
奄美地方も非常に強い風が吹き、猛烈にしけるでしょう。暴風や高波に厳重に警戒して下さい。
台風本体や周辺の発達した雨雲がかかり、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨になる見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒が必要です。
●予想される風
30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄地方 18メートル(30メートル)
31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄地方 25メートル(35メートル)
奄美地方 23メートル(35メートル)
8月1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄地方 30から40メートル(40から60メートル)
奄美地方 25から29メートル(35から45メートル)
です。
●予想される波の高さ
30日に予想される波の高さは、
沖縄地方 5メートル
31日に予想される波の高さは、
奄美地方、沖縄地方 10メートル
8月1日に予想される波の高さは、
奄美地方、沖縄地方 11メートル
です。うねりを伴うでしょう。
●予想される雨量
31日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
奄美地方、沖縄地方 100ミリ
8月1日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
沖縄地方 100から200ミリ
奄美地方 100から150ミリ
8月2日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
沖縄地方 100から200ミリ
です。
●高潮にも注意 危険な場所は?
今回は、台風の接近が、大潮の時期に重なります。沖縄地方や奄美地方では、あす31日から8月1日にかけて潮位が高くなる所があるでしょう。高潮や高潮と重なり合った波による浸水に警戒して下さい。
高潮の時に危険な場所には、次の5つです。
①海岸付近の低い土地です。海抜ゼロメートル地帯などでは、海水が海岸堤防を超えると、猛烈な勢いで流れ込んできます。
②海底が遠浅の所では、強い風によって、大量の海水が海岸へ吹き寄せられるだけでなく、海水の戻りが妨げられるので、海岸へ吹き寄せる海水の量が更に増えます。
③河口部は、海からの高潮に加えて、川の増水による洪水の危険度も高まります。
④湾奥部は、狭い所に海水が集まるので、水位が上がりやすくなります。湾の長さが長いほど、強い風によって海水が吹き寄せられて、海水面が大きく上昇します。
⑤V字谷など、急に奥が狭まっている地形では、押し寄せた波が一か所に集中するので、急に波が迫ってくることもあります。