道内では昨夜から今朝にかけて、気温が25℃を下回らない地点があり、熱帯夜となりました。札幌は今年初で、2年ぶりの熱帯夜となりました。北海道でも連日危険な暑さとなっていますが、この厳しい暑さはまだまだ続きそうです。熱中症や食中毒には十分注意してください。
●20地点で熱帯夜に 札幌も2年ぶりの熱帯夜
北海道は暖かく湿った空気の流れ込みやすい状態が続いており、昨日(29日)の夜から今日(30日)の朝にかけて雲の広がった所が多くなったこともあって、気温が下がりにくくなりました。
昨夜から今朝にかけての最低気温は、札幌26.0℃、岩見沢25.4℃、旭川25.2℃など、道内アメダス20地点で25℃を下回らず、熱帯夜となりました。熱帯夜とは、夜間(前日午後6時~当日午前6時)の最低気温が25℃以上のことをいいます。なお、値は速報値であるため、修正される可能性があります。
道内で熱帯夜が観測されるのは7月24日~25日にかけて道南の江差で観測された25.0℃に続いて今年2回目です。また、札幌では2年ぶり、旭川では4年ぶりの熱帯夜の観測となりました。
●この先1週間の最低気温 寝苦しさは続く
明日(31日)から1週間の予想最低気温は、20℃を下回らない所が多くなるでしょう。全般に平年より5℃ほど高く、朝晩は気温が下がりきらない状況が続きそうです。
札幌では25℃を予想しているなど、熱帯夜となる日もまだまだ出てくる可能性があります。寝る前にコップ1杯の水を飲むなど、夜間の熱中症にも十分に注意してください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。