強い台風5号は今後発達しながら北上し、26日(水)~27日(木)頃にかけて沖縄地方に接近する恐れ。台風の進路によっては、あす25日(火)頃から、海は大しけとなる可能性も。石垣島など先島諸島では、26日(水)~27日(木)頃にかけて猛烈なしけや暴風となる恐れがあるため、最新の情報に注意。
●強い台風5号 先島諸島では猛烈なしけや暴風の恐れ
きょう24日(月)午前6時現在、強い台風5号はフィリピンの東を1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/s、暴風域を伴っています。
あす25日(火)には、「非常に強い」勢力となってフィリピンの東を北上し、26日(水)には、中心気圧が925hPaまで下がる予想です。7月に台風の中心気圧が950hPaを下回ると、2018年(8号)以来5年ぶりです。
強い台風5号は、26日(水)~27日(木)頃にかけて、沖縄地方に接近する恐れがあり、台風の進路によっては、あす25日(火)から大しけとなるでしょう。海水浴など海のレジャーは注意が必要です。石垣島や八重山地方など先島諸島では、26日(水)~27日(木)頃にかけて、猛烈なしけや暴風となり、警報級の高潮となる恐れがあります。海岸付近には近づかないようにしてください。
台風の進路や進む速度によって、影響や荒天となる期間が変わる可能性があるため、最新の台風情報をご確認ください。
●台風接近前から高波に注意
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
●高潮の時 危険な場所は
台風の接近に伴い、高潮が発生しやすくなります。高潮の時に危険な場所には、次の5つです。
①海岸付近の低い土地です。海抜ゼロメートル地帯などでは、海水が海岸堤防を超えると、猛烈な勢いで流れ込んできます。
②海底が遠浅の所では、強い風によって、大量の海水が海岸へ吹き寄せられるだけでなく、海水の戻りが妨げられるので、海岸へ吹き寄せる海水の量が更に増えます。
③河口部は、海からの高潮に加えて、川の増水による洪水の危険度も高まります。
④湾奥部は、狭い所に海水が集まるので、水位が上がりやすくなります。湾の長さが長いほど、強い風によって海水が吹き寄せられて、海水面が大きく上昇します。
⑤V字谷など、急に奥が狭まっている地形では、押し寄せた波が一か所に集中するので、急に波が迫ってくることもあります。
高潮の恐れがある場合は、このような所から避難して、絶対に近づかないでください。