あす17日(月)は「海の日」です。夏休みも近づき海のレジャーを楽しむ機会も増えると思います。高波には注意が必要ですが、波が比較的穏やかな日でも離岸流には注意が必要です。
●海のレジャーの注意点は
あす17日(月)は「海の日」です。夏休みも近づき海のレジャーを楽しむ機会も増えると思います。
まず、注意が必要なのが、波です。上の図のあるように、あす17日にかけは、沖縄付近で波の高さが3メートルくらいと高い予想です。そのほかは1メートル前後と、高い所は少ないでしょう。
梅雨が明けると太平洋高気圧に覆われて、晴れる日が多くなるため、波は穏やかな日が多いでしょう。ただ、台風や発達した低気圧が近づく場合などは、風も強まるため、波が高くなることがあります。台風の場合は離れた所でも影響を受けることがありますので注意が必要です。また、天気が良い日でも、うねりを伴った波の影響を受けることもあります。うねりは波長や周期が長いため海岸付近で急激に高波になることがあります。
海水浴の際は、砂浜は日差しを遮るものが少なく、直射日光や照り返しにより、熱中症のリスクが高くなります。海からの風により強風にも注意が必要です。
(参考)気象庁HP
●離岸流とは?
海水浴の際にもう一つ注意したいのが「離岸流」です。
離岸流とは海岸に打ち寄せられた波が、沖合に向かってできる流れのことです。
幅が10~30メートル程度で、秒速約2メートルほどで、オリンピック競泳出場選手でも逆らえない波の速さとなります。
波の高さが0.2~0.3メートルと低く、風がほとんどない場合でも約15分間で沖合に約80メートル流される場合があり、幅3~4メートル、秒速約10センチメートルの離岸流が観測されたこともあります。
離岸流は低い波の時でも発生して、沖に流される危険があり、どこの海岸でも発生しますので、ご注意ください。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。