昨夜から降り続く大雨により、秋田県ではすでに平年の7月の1月分に近い雨の降った所もあります。土砂災害の危険も高まっています。今後も雨が降り続き、さらに雨量が増える見込みです。引き続き、土砂災害や低い土地への浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
●半日で7月1か月分の雨量
きょう15日(土)は梅雨前線や湿った空気の影響で、北日本を中心に雨が強まっています。本日9時までの12時間に、秋田県八峰町では159.0ミリ、男鹿市で139.5ミリ、能代市117.5ミリ、男鹿真山で117.0ミリと、いずれも7月の1位の値を更新する大雨となっています。
この雨量は平年の7月1か月分の雨量の80%~90%ほどに当たり、わずか半日で1月分近い雨が降ったことになります。この雨により土砂災害の危険が、秋田県や青森県では高まっている地域もあります。
また、この雨は少なくとも、あす16日(日)まで続きます。さらに危険な地域が増える恐れもあります。引き続き、土砂災害や低い土地への浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
●土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。