けさ(8日)、島根県では線状降水帯が発生して、同じような場所で非常に激しい雨が降り続いています。西日本から大陸にかけては、発達した雲が列をなすように広がっていて、九州北部や山陰を中心に警戒が必要です。
●島根県 線状降水帯が発生
きょう8日午前7時39分、島根県に「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。活発な梅雨前線の影響で、島根県では「線状降水帯」が発生し、出雲市周辺では発達した雨雲がかかり続けています。
1時間降水量は、島根県出雲市で47.0ミリ(午前7時45分まで)、松江市鹿島で37.5ミリ(午前6時36分まで)と激しい雨が降りました。
●日本海側を中心に激しい雨
午前9時現在、島根県内の発達した雨雲は、少しずつ東にも広がっています。このあと鳥取県内でも、急に激しい雨の降る所があるでしょう。
また雲画像を見ると、大陸の方にかけて白い塊のような雲が連なっているのがわかります。九州北部や中国地方を中心に、西日本ではあす9日にかけても、同じような場所で激しい雨が降るおそれがあります。局地的には、非常に激しい雨が降るでしょう。雨雲レーダーや自治体から発表される情報など、こまめに確認してください。
これまでの大雨により地盤が緩んでいる所がありますので、少ない雨でも土砂災害に厳重に警戒が必要です。安全な場所でお過ごしください。
●土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。