東海地方は、あす4日にかけて、晴れていても天気の急変に注意が必要です。5日(水)から6日(木)はザッと雨の降る時間があり、週末からは広く大雨に警戒が必要です。
●各地で厳しい暑さ あす4日にかけて天気急変に注意
東海地方は、きのう2日に続き、きょう3日も各地で気温が上がり厳しい暑さとなっています。三重県では今年初めて、熱中症警戒アラートが発表されています(東海地方でも今年初)。熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
この後は、暑さに加えて急な雨や雷雨にも注意が必要です。上空にはこの時期としては強い寒気が流れ込んできています。上空と地上との気温差が大きくなるため、今夜にかけて、山間部や富士山周辺を中心に雨雲が所々で発達し、局地的な大雨となる可能性があります。また、夏山登山に行かれている方は、天気が急変した際は、迅速な避難を心がけてください。
あす4日も、高気圧の圏内で広く晴れますが、上空の寒気の影響が残るでしょう。天気の急変に引き続き注意が必要です。
●この先の雨や気温は?
5日(水)から6日(木)は、低気圧が日本海を通過し、前線が本州付近を通過するため、短い時間ですがザっと雨が降るでしょう。7日(金)以降は前線が北上し、日本海沿岸付近に停滞する見込みです。前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、次の土日は断続的に雨が降り、大雨の可能性があるでしょう。10日(月)も雨が降り続き、雨が長引く可能性があります。こまめに最新の情報を確認するようにしてください。
また、この先の熱中症情報では、「危険」、「厳重警戒」の日が多くなっています。体にこたえる暑さとなる日もありそうです。熱中症警戒アラート発表の有無にかかわらず、万全な対策をするようにしましょう。
●熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。
この暑さ指数が、都内や県内のどこかの地点で「33」を超えると予想された場合、都や県単位で、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心掛けてください。