きょう21日(日)は、九州~東北南部は大体晴れて気温急上昇、湿度も高め。再び、最高気温25℃以上の夏日続出、30℃以上の真夏日の所も。いったん4月並みのヒンヤリとなった後の急上昇となるため、熱中症に注意が必要。暑さに体を慣らす「暑熱順化」の効果的な方法とは?
●危険な暑さ→ヒンヤリ→再び夏日・真夏日続出へ
ここ数日、日々の寒暖差が非常に大きくなっています。17日(水)は真夏日地点が299地点と今年最多。岐阜県揖斐川町で最高気温35.1℃と、今年全国初の猛暑日となりました。18日(木)は、更に猛暑日地点が6地点と増え、東京都心は2日連続真夏日に。東京都心で5月中旬までに2日連続で真夏日となるのは、統計開始以来、初めての事です。
季節先取りの危険な暑さから一転、19日(金)は、広い範囲で雨が降り気温が急降下。名古屋や大阪では4月並みのヒンヤリした空気に包まれ、真夏日地点は4日ぶりに全国で0(ゼロ)、20日(土)も真夏日地点は0(ゼロ)でした。
ただ、きょう21日(日)は一転、西日本・東日本は晴れて、気温が上昇中。九州~北陸の所々で、最高気温28℃を超え、30℃近くまで上がっている所があります。
●夏日・真夏日続出
21日(日)予想最高気温は、日田市(大分)・京都市・岐阜市・甲府市・福島市などで30℃の予想。その他、名古屋市や富山市で29℃、大阪市28℃、東京都心26℃など、きのう20日(土)より3℃くらい高い所が多く、6月中旬~下旬並みとなりそうです。湿度が高めのため、かなり蒸し暑くなりそうです。
いったんヒンヤリとなった後、気温がグッと上がるため、こまめに休憩や水分をとり、熱中症に注意しましょう。
●熱中症予防のポイント
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。
もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。
●体が暑さに慣れる「暑熱順化」のポイント
「暑熱順化」とは、体が暑さに慣れることです。暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まります。暑くなる前から暑熱順化をして、熱中症になりにくい体づくりをしましょう。
体を暑さに慣れさせる暑熱順化には、気温が上がり熱中症の危険が高まる前に無理のない範囲で汗をかくことが大切です。日常生活の運動や入浴で、汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。
運動や入浴以外でも、帰り道に1駅分歩いたり、少し遠くまで徒歩や自転車で買い物に行ったり、普段はエスカレーターやエレベーターを使うところを階段で上り下りしたり、身近な方法で軽く汗をかくことができます。無理せず、生活の中に取り入れてみてください。