本日(4月11日)、道南の松前町で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。昭和57年(1982年)の観測開始以来最も早い開花です。また桜前線の北海道への上陸も最も早くなりました。北の大地にも桜の季節がやってきました。なお、松前の桜の観測は松前町の独自観測です。
●桜前線 観測開始以来最も早く北の大地へ上陸
今年の桜前線は、3月14日に東京からスタートしました。
その後、平年を大きく上回るペースで順調に北上、特に関東や北陸、東北などでは平年より2週間前後の早い開花となり、観測開始以来最も早い開花となった所が多くなりました。
そして桜前線は4月7日に青森に到達、4日かかって津軽海峡を渡ってきました。(例年では、青森が咲いてから4.5日で北海道へ上陸します)。
今年の松前の開花は、昭和57年(1982年)の観測開始以来最も早い開花、および最も早い北海道への桜前線の上陸です(これまでの最早は令和3年(2021年)4月16日)。
●開花が記録的に早くなった理由は?
3月の北海道は高気圧に覆われる日が多く、暖かい空気の入り込む日が多くなりました。冬型の気圧配置はほとんど現れず、寒気の流入もほとんどありませんでした。
このため、全道的に期間を通して気温は平年よりかなり高く、北海道の3月の月平均気温は平年を3.5度上回り、1946年の統計開始以来最も高くなりました。
松前でも、3月の月平均気温は6.5度と平年(3.0度)を大きく上回り1978年の統計開始以来の記録となりました。
4月に入っても、松前を含めて全道的に気温は引き続き平年より高く経過しています。この暖かさによって花芽の成長は順調に進み、記録的に早い桜の開花となったと考えられます。