東北地方は冬型の気圧配置のなか、小さな低気圧が14日夜から15日に東北付近を通過する予想です。低気圧の周辺で局地的な強い雪や吹雪が予想され、交通への影響が心配されます。雪の強まる時間や場所をまとめました。
●14日夜 青森・秋田県で雪強まる
14日夜は小低気圧が青森付近を通過する予想で、低気圧の南側に活発な雪雲が予想されます。
日付が変わるまでは青森県内を中心に、15日未明から明け方は秋田県内で短い時間に雪が強まり、場所によっては1～2時間で5～10センチ程度、積雪が急増しそうです。夜間に風も強まるため、吹雪や吹き溜まりにも注意して下さい。
●15日朝 山形県で雪強まる 太平洋側も一部で吹雪く
15日朝になると小低気圧は三陸沖へ抜ける予想ですが、秋田沖から山形県に活発な雪雲が流れ込む予想です。特に注意が必要なのは、酒田や鶴岡の周辺で大雪が予想されることです。山形県内では比較的雪の少ないエリアで通勤時間帯の大雪が予想されるため、影響が大きくなる可能性があります。
また、朝は低気圧に近い岩手県の沿岸北部でも雪が予想されます。西風の強まりに伴って宮城・福島県内でも一時的に雪が降りそうです。場所によっては数センチ程度の積雪やふぶきもありえます。各地、時間に余裕をもってお出かけください。
●15日午後 日本海側は広く雪や吹雪
15日午後になると冬型の気圧配置になり、日本海側は一旦雪の弱まった地域も広く雪が降るでしょう。夜には大雪の峠は越えるものの、吹雪いて見通しが悪くなることがありそうです。引き続き見通しの悪さなどにご注意ください。
●予想される雪と風
14日午後6時から15日午後6時に予想される降雪量はいずれも多い所で、東北日本海側の山沿いで50cm、平地で40cmです。繰り返しになりますが、15日午前までは短時間のうちに積雪が急増する点に注意が必要です。
風も日本海側の海上を中心に強まり、瞬間的には30メートルの突風が予想されます。特に、15日夜から明け方は、低気圧の通過に伴って急速に風が強まるでしょう。日本海側では最大5mの高波も予想されます。強風や吹雪・高波にもご注意ください。
