20日(金)以降、日本の上空には強い寒気が南下する見込みです。上空1500メートル付近でマイナス15℃以下の寒気が24日(火)から25日(水)にかけて、西回りで流れ込んできます。降れば雪の目安となる寒気は太平洋のはるか南の海上まで南下。週明けは太平洋側でも広く雪が降るおそれがあります。大雪や低温に早めに備えてください。
●20日(金)~北陸から北海道の日本海側で雪強まる
20日(金)は、低気圧が近づく北海道や東北では、朝から断続的に雪が強まり、まとまった雪になりそうです。
北陸も午後は次第に雪の降り方が強まり、局地的には大雪になる所も出てきそうです。積雪が一気に増える所もありますので、大雪に十分ご注意ください。
北陸から北の日本海側では20日(金)以降は、雪の降る日が続く見込みです。
22日(日)はいったん雪の降り方が弱まる所もありますが、その後は非常に強い寒気が南下し、週の中頃にかけてはまとまった雪になるでしょう。大雪や低温への備えはあす19日(木)までに行うなど、早めに対策をしてください。
●太平洋側も降れば広く雪 積雪のおそれも
22日(日)からは、2つの低気圧が本州付近を通過する見込みです。
今季最強となる強い寒気が西回りで流れ込みはじめ、太平洋側も降れば広く「雨」ではなく「雪」になるでしょう。
上図は、緑色の表示は雨よりも雪の可能性が高いことを示しています。
気温の低い時間帯から降水が予想されるため、降り出した雪が一気に積雪するおそれもあります。
また、東京都心などでも雪になる可能性があり、状況によっては交通などに大きな影響が出る恐れがあります。
週明けの朝ですので、前もって情報を確認するなど、早めの対策を行ってください。
まだ、予報にはぶれがありますので、最新の情報をこまめにご確認ください。
●寒気のピークは24日(火)・25日(水)頃
寒気のピークとなるのは、24日(火)・25日(水)頃となるでしょう。
日本付近は上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気に覆われ、雪の目安とされるマイナス6℃以下の寒気ははるか太平洋の南の海上まで下がっていることが分かります。
雪が降らなかったとしても、低温によって水道管が破裂したり、寒さに弱いお年寄りの方が体調を崩されることなども心配されます。
防寒対策や凍結対策なども心がけて、十分に気を付けてお過ごしください。
●除雪・防寒グッズの用意
積雪が予想される場合には、以下のような除雪・防寒グッズを早めに用意しましょう。
① 融雪剤やスコップなど除雪用具の確認をしてください。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。
② 電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど防寒グッズを用意しておきましょう。
③ 停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。
④ 低温で水道が凍結するおそれもあります。水道の凍結対策や飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておきましょう。
グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認し、積雪に備えるようにしてください。