きょう17日17時59分頃から「きぼう 国際宇宙ステーション(ISS)」が見られるチャンスがあります。山陽や四国、近畿から東北南部は、晴れて観察できる所が多いでしょう。
●きぼう きょう17日17時59分頃から見られるチャンス
きょう17日17時59分頃から、「きぼう 国際宇宙ステーション(ISS)」が見られるチャンスがあります。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設です。「きぼう」は、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
上の図は、きょう17日の「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。17時59分頃から観察のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分から5分程度です。
明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すとよいでしょう。
●きぼうが見える条件
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
●今夜の天気
きょう17日夕方から夜は、九州や山陰は雲が広がる所が多いですが、一部では雲の隙間から見られる可能性があります。
山陽や四国、近畿、北陸、東海、関東、東北南部は、晴れて観察できる所が多いでしょう。
東北北部は雲に覆われそうです。北海道は太平洋側を中心に晴れて、見られるチャンスがあるでしょう。