朝鮮半島では黄砂が観測されています。今後、九州など西日本に飛来する可能性があります。洗濯物や車などに付着することもあるので注意が必要です。
●九州などに黄砂飛来の可能性
きょう7日は、朝鮮半島では大陸から飛来した黄砂が観測されていて、一部で視程(見通し)が2キロ未満となっています。気象衛星ひまわりの画像でも、朝鮮半島付近に黄砂とみられるものが確認できます。
今夜にかけて、九州などに飛来する可能性があります。今の所、濃度が濃くなるこはない予想ですが、洗濯物や車などに黄砂などが付着して、汚れることがあります。
黄砂が最も多くなるのは春ですが、1月にも数年に一度程度観測されてます。現在、観測を行っている全国11地点では、2021年1月に福岡、広島、新潟で黄砂が観測されました。
●黄砂はどこから飛んでくる?
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。
黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。また、黄砂は秋に飛んでくることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。
黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。