12月の低温から一転、この先1か月は高温傾向となるでしょう。欧州に記録的な暖冬をもたらしている暖気の波動が日本にもやってきそうです。雪の多く積もっている所では雪解けによる雪崩や落雪、道路の冠水などに注意を。
●この先1か月の天候のポイント
12月は強い寒気が度々流れ込み、東日本や西日本で気温が平年より低くなりました。この先1か月は一転して、寒気の影響を受けにくく、高温傾向が予想されます。気温は東・西日本と沖縄・奄美で高く、特に、全国的に1月中旬にかけて気温がかなり高くなる見込みです。
降水量は東日本日本海側で平年並みか少ないでしょう。日照時間は東日本日本海側で多く、西日本日本海側で平年並みか多いでしょう。降雪量は、北・東・西日本日本海側で少ない見込みです。
沖縄・奄美では、気圧の谷や寒気の影響を受けにくいため、向こう1か月の日照時間は平年並みか多いでしょう。
●1週目(1月7日～13日)のポイント
気温は、北日本で平年並みか高く、東・西日本と沖縄・奄美は平年より高いでしょう。来週前半にかけては厳しい寒さが続くものの、連休明けは徐々に気温が上がりそうです。現在、ドイツなどヨーロッパでは記録的な暖冬となっており、この異常な高温をもたらしている暖気の波動が、日本にもやってくる予想です。日中は3月並みの陽気となる所もあるでしょう。ダウンコートでは暑く感じられるかもしれません。夜間の冷え込みも弱いでしょう。雪の多く積もっている所では、雪解けによる雪崩や屋根からの落雪、道路の冠水などに注意が必要です。
北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多いものの、東・西日本日本海側では、気圧の谷や寒気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないでしょう。太平洋側の各地は晴れる日が多い見込みです。晴れると空気が乾燥しやすくなりますので、室内に洗濯物を干すなど、湿度を上手に調節してください。
沖縄・奄美では、気圧の谷や寒気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。
●2週目(1月14日～20日)のポイント
気温は、北日本では平年並みで、厳しい寒さの日が多いでしょう。東・西日本と沖縄・奄美は引き続き平年より高い見込みです。
北・東・西日本日本海側では、曇りや雪、または雨の日が多いでしょう。北日本太平洋側では晴れの日が多いですが、東・西日本太平洋側では、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。
沖縄・奄美では、気圧の谷や寒気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。
●3～4週目(1月21日～2月3日)のポイント
高温傾向は解消し、気温は全国的に平年並みでしょう。比較的暖かい日が続いたあとは、寒さが一層厳しく感じられそうです。
北・東・西日本日本海側では、曇りや雪、または雨の日が多いでしょう。一方、北・東・西日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
北日本・・・北海道、東北
東日本・・・関東甲信、北陸、東海
西日本・・・近畿、中国、四国、九州
