4日、気象庁は「2022年の天候まとめ」を発表しました。2022年は、「全国的に高温」「東日本と西日本の冬(2021年12月~2022年2月)は低温」「8月は北日本と東日本で不順な天候」という特徴がありました。
●2022年の天候の特徴は
4日、気象庁は「2022年の天候まとめ」を発表しました。
2022年(令和 4 年)の日本の天候は、年平均気温は全国的に高く、特に北日本でかなり高くなりました。2021年12月~2022年2月は東・西日本では低温となり、日本海側を中心に大雪となりました。8月は北・東日本で不順な天候となりました。
●特徴① 年平均気温は全国的に高く、特に北日本でかなり高かった
春から秋にかけて全国的に気温の高い状態が続き、低温は一時的だったため、年平均気温は全国的に高く、特に北日本でかなり高くなりました。高温が顕著だった6月下旬には東・西日本で、7月上旬には北日本で、1946年の統計開始以降、当該旬として1位の記録的な高温となりました。
2022年の全国で最も高い最高気温は7月1日に群馬県桐生市で観測した40.4℃で、この日は全国の6地点で最高気温が40.0℃以上の「酷暑日(※)」になりましたが、同日に6地点で40.0℃以上になるのは観測史上初めてのことでした。
※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称(日最高気温40℃以上の日)です。気象庁が定義しているものではありません。
●特徴② 冬は東・西日本では低温 日本海側を中心に大雪に
2021年12月下旬以降、日本付近に強い寒気が流れ込むことが多かったため、北日本から西日本の日本海側を中心にしばしば大雪となりました。冬の最深積雪は新潟県津南町で419cmを記録するなど、全国331地点中12地点で記録を更新しました。気温は12月下旬以降、東・西日本を中心に平年を下回る傾向が続き、東・西日本では寒冬となりました。
●特徴③ 8月は北・東日本で不順な天候に
8月上旬から中旬を中心に梅雨前線や湿った空気の影響を受け、北・東日本では曇りや雨の日が続く不順な天候となり、多雨寡照となりました。東北北部・南部と北陸地方では梅雨明けが特定できませんでした。8月上旬に梅雨前線の活動が活発となったため、北日本と東日本日本海側を中心に線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となり、山形県と新潟県を対象に大雨特別警報が発表されました。