28日(水)15時までの最高気温は、旭川市・仙台市では11月下旬並み、金沢市では15日ぶりの二桁でした。東京都心・名古屋市・大阪市・広島市なども、この時期にしては高くなりました。15時現在、東北~中国、四国に「雪崩注意報」の発表されている所があり、積雪の多い所では雪崩に注意が必要です。
●年の瀬なのに 最高気温11月下旬並みの所も
28日(水)は、日本海を進む低気圧に向かって、暖かい空気が流れ込んだため、この時期にしては気温の高い所が多くなりました。
15時までの最高気温は、旭川市で3.0℃、仙台市で11.7℃と、共に11月下旬並みでした。また、金沢市では10.6℃まで気温が上がり、15日ぶりに10℃以上を観測しました。
また、関東から西の太平洋側でも、日差しで気温が上がり、東京都心は11.9℃、名古屋市は11.1℃、大阪市は11.8℃、広島市は12.1℃と、いずれも12月中旬並みでした。
このため、15時現在、山形県、栃木県、新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、滋賀県、鳥取県、島根県、広島県、愛媛県に「雪崩注意報」の発表されている所があります。積雪の多い所では、雪崩に注意が必要です。
●なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。