今季一番の寒気の影響で、山形県など東北地方では大雪となっています。あす17日(土)は、雪は一旦おさまりますが、午後は再び雨や雪に。降り始めは雨の所も多いため、積雪の多い所では雪崩や屋根からの落雪に注意が必要です。
●今季全国初 積雪150センチ超え 24時間降雪量76センチのドカ雪
今季一番の寒気の影響で、東北地方では14日(水)からみるみる雪が降り積もり、きょう16日(金)は青森県酸ヶ湯で今シーズン全国ではじめて積雪が150センチを超え、15時までの最深積雪157センチ(平年の1.4倍)。山形県大蔵村肘折(ひじおり)では24時間降雪量の日最大値が76センチ(15時まで)のドカ雪となり、15時までの最深積雪は143センチ(平年の2.1倍)の大雪となりました。
あす17日(土)は、雪は一旦止みますが、午後は次第に雨や雪に。降り始めは雨の所が多いため、積雪の多い所では雪崩や屋根からの落雪に注意が必要です。
●雪崩や落雪に注意
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。
過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。