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ニューヨーク州北部で大雪 湖水効果の雪 12月初め北海道など降雪量が多くなる恐れ


アメリカ・ニューヨーク州北部では、現地時間11月18日から21日頃、五大湖で発達した雪雲が次々に流れ込み、大雪になりました。12月初めは、日本海で雪雲が発達し、北海道や東北の日本海側を中心に降雪量が多くなる恐れがあります。

●アメリカ・ニューヨーク州北部で大雪

アメリカ・ニューヨーク州北部では、現地時間11月18日から21日頃、五大湖で発達した雪雲が次々に流れ込み、大雪になりました。

ニューヨーク州北部の都市バッファローで、積雪深は17日に0インチだったのが、18日に11インチ(約28センチ)、19日に24インチ(約61センチ)を観測しました。バッファローで、11月に積雪深20インチ(約51センチ)以上を観測したのは、2000年以来、22年ぶりです。なお、2000年11月は、21日に25インチ(約64センチ)を観測しています。

上の図は、上空5500メートル付近の高度です。11月20日頃、アメリカ合衆国とカナダの国境付近に連なる5つの湖である五大湖付近で高度が低くなっており、偏西風が南へ蛇行していることがわかります。この付近で、等高度線が混んでいることは、偏西風が強いことを示しています。
寒気のピークは20日で、上空1500メートル付近でマイナス15℃以下、上空5500メートル付近でマイナス36℃以下の寒気が流れ込みました。

●湖水効果の雪(Lake Effect Snow)

今回のようなニューヨーク州北部の大雪は、湖水効果の雪(Lake Effect Snow)として知られており、晩秋から冬にかけて、五大湖地域でみられます。

湖水効果の雪は、多くの場合、カナダで冷やされた空気が五大湖に流れ込むと、比較的暖かい水面の水蒸気が上昇して雲が発生、雪雲になり発達します。
水面と上空の寒気の気温差が大きく、偏西風が強いと、雪雲はより発達しやすくなります。
雪雲の発生、発達には、地理的な影響など、他の要因もあります。

参照:national weather service
https://www.weather.gov/safety/winter-lake-effect-snow

●日本海の海面水温 平年より高い

日本の日本海側の雪は、湖水効果の雪と類似した現象です。
現在の日本海の水温は、平年より2℃から3℃ほど高い海域が多く、日本海北部でも広く12℃以上になっています。

●12月初め北海道や東北の日本海側を中心に降雪量が多くなる恐れ

12月初め、偏西風が日本付近で南へ蛇行するでしょう。シベリアで冷やされた空気が、日本海に流れ込む見込みです。日本海北部、中部で雪雲が発生、発達するでしょう。

12月初めに予想される寒気は、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下が、九州北部まで流れ込みます。降水があると、平地で雪の目安の寒気です。上空5500メートル付近ではマイナス36℃以下が北海道付近に流れ込みます。日本海側で大雪の目安の寒気です。
日本海北部を中心に、雪雲は発達しやすく、発達した雪雲が、北海道や東北付近に次々に流れ込むでしょう。雪雲は太平洋側に流れ込むことも考えられます。北海道や東北の日本海側を中心に、降雪量が多くなる恐れがあります。北陸も雪になることがあり、山陰なども雪が舞うことがあるかもしれません。今後、最新の気象情報をご確認ください。

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