台風11号が接近している沖縄本島地方では、雨が強まっています。これまでの大雨によって土砂災害の危険が高まっている地域もあります。台風の動きが比較的遅いため、大雨が同じような所で長く続く恐れもありますので、警戒してください。
●那覇市では平年9月1か月分に迫る雨量の雨
4日8時現在、大型で強い台風第11号は、宮古島の北北西約140キロを1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。沖縄本島地方は、台風周辺の発達した雨雲がかかっています。このため、土砂災害の危険が高まっている地域があります。大気の状態が非常に不安定になっているため、竜巻などの突風の可能性も高まっています。
この48時間(4日8時00分まで)に那覇市では217.0ミリの雨が降り、平年9月1か月分の約8割の雨が降ったことになります。台風は自転車ほどの速度で進んでいるため、大雨や暴風は少なくとも今夜にかけて続きそうです。土砂災害や低い土地への浸水等に警戒を続けてください。
●土砂災害の前兆現象に注意する
土砂災害の前兆現象は以下の通りです。注意してあたりを観察しましょう。
・豪雨や長雨が続いている
・川が濁ったり、木が流れたり、土臭いにおいがしたりする
・降雨が続いているのに、川の水位が減少する
・斜面(崖)から物音がする、石が落ちてくる、水が浸みだす
・地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れたりする
・地鳴りがする
・いつもと違うことが起きる