お盆の期間にかけて、日本海は前線や低気圧の通り道となり、北陸地方の天気はすっきりしないでしょう。雨の降り方に注意が必要となりそうで、最新の天気予報や道路情報をもとに、スケジュールにゆとりをもった行動計画をたてて下さい。
●10日から11日にかけて新潟の下越と佐渡を中心に警報級の大雨か
大陸方面からのびる前線が日本海を通り北日本に停滞しています。このあとも、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。新潟県では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
このため、新潟県の下越と佐渡では、10日は雷を伴って1時間に30ミリの激しい雨の降る所があるでしょう。低い土地の浸水、河川や用水路の増水・氾濫に注意・警戒してください。また、がけや急斜面の近くなど土砂災害にも十分注意して下さい。
新潟県では、その後も11日にかけて雨の降りやすい状態が続き大雨となる所がある見込みです。先日の大雨では大雨特別警報が発表されました。すでに地盤が緩んでいる地域で、再び災害の危険度が高まりそうです。気象台や自治体から発表される情報に注意して、最新の天気予報を入手するようにして下さい。
●お盆期間中も前線は南北に波打ちながら日本海に停滞 13日頃や16日頃は北陸沿岸まで南下 北陸の広い範囲で大雨となる可能性
お盆の期間にかけて、日本海は前線や低気圧の通り道となりそうです。
前線や低気圧に向かって雨雲の原料となる暖かく湿った空気の流れ込みが続く見込みです。
更に日本海の海面水温は平年より1~2℃前後高く、上空の寒気の影響もあり、前線の活動は活発となるでしょう。
お盆の期間の後半にかけては、上空の太平洋高気圧は南へやや後退する見込みです。これに対応して前線は北陸沿岸まで南下して停滞するでしょう。ただ、前線の南北位置の予想は難しく、当初予想に反して前線が同じような場所に長期間停滞すると、局地的には降水量が予想を大きく超えて、大雨となる可能性があります。また前線の南北の位置が変わるなどして、降水エリアが変わることもあります。
最新の天気予報や道路情報をもとに、スケジュールにゆとりをもった行動計画をたてて下さい。