北陸地方では災害級の大雨となり、土砂災害・浸水害、洪水害の危険度が非常に高まっている所があります。5日朝にかけて身の安全を守る最善の行動をとるようにして下さい。
●北陸地方に前線停滞 湿った空気の通り道に 5日朝にかけて土砂災害に厳重警戒!
午前9時の地上天気図では、上空の太平洋高気圧は東日本では南岸付近まで後退し、北陸地方はその空隙を突かれるように、湿った空気の通り道となっています。日本海から北陸付近に停滞する前線に向かい台風起源や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
このため、石川県白山河内では14時までの24時間降水量が377ミリと年間の観測史上最大を観測しました。その他、8月の観測史上最大として、小松では14時までに196ミリと8月1ヵ月の平年降水量152ミリを上回る雨量を観測、福井県の大野でも同様にして178.5ミリと8月の記録を更新しました。
また、広い範囲で土砂災害警戒情報が発表され、石川県の梯川では河川氾濫発生情報が発表されています。降り続く大雨の影響できょうは福井から富山を中心に土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。
●5日にかけての予想降水量
このあとも北陸地方では、4日夜遅くにかけて雷を伴って1時間に60ミリの非常に激しい雨の降る所がある見込みです。5日朝にかけて土砂災害、低い土地の浸水、用水路や河川の増水・氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意してください。ガケや川の近くなど危険な所には近寄らずに今夜は安全な場所でお過ごし下さい。