あす22日金曜は、東北で「激しい雨」が降り、大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するとともに、大雨への備えは、早めに行ってください。
●東北の太平洋側南部 また大雨のおそれ 原因は?
先週の水曜13日は、宮城県など東北の太平洋側南部で雨が強まり、仙台市では日降水量が135.5ミリと、7月1位の値を更新するなど、記録的な大雨となりました。
あれから10日あまり。22日金曜は、また東北の太平洋側南部で、雨雲が発達し、大雨のおそれがあります。
大雨をもたらす原因は、前線を伴った低気圧が、23日土曜にかけて、北日本へ進むからです。東北では、低気圧が近づく22日金曜から雨の降り方が強まるでしょう。
●予想降水量は?
そのため、東北の太平洋側南部では、22日金曜午後は、1時間に30ミリの「激しい雨」が降り、大雨となる所があるでしょう。
「激しい雨」は、1時間雨量が30ミリ以上50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。
また、21日木曜12時から22日金曜12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 60ミリ
東北太平洋側 60ミリ
その後、22日金曜12時から23日土曜12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で
東北日本海側 およそ50ミリ
東北太平洋側 50から100ミリとなっています。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫の危険度が高まる可能性がありますので、警戒が必要です。大雨への備えは、早めに行ってください。
●大雨への備え 危険な場所には近づかないで
今回も、大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。
1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。
3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。
また、大雨の時に危険な場所は、河川・用水路、アンダーパス、斜面・ガケです。いざ、大雨になった場合は、このような危険な場所には近づかないよう、十分お気をつけください。