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17日金曜は、広い範囲で、暑さがレベルアップしています。最高気温が30℃以上の「真夏日」は、6月になって初めて、100地点以上となりました。6月前半に、真夏日100地点以上の日がなかったのは、10年ぶりのことです。
●6月になって初 真夏日100地点以上
17日金曜は、北陸や東海から西では、最高気温が30℃以上の「真夏日」の地点が増えました。
静岡市や名古屋市、岐阜市、富山市、京都市、奈良市、岡山市、広島市、鳥取市、松山市、福岡市、佐賀市、熊本市などで真夏日となり、真夏日地点数は6月になって初めて、100地点以上となりました。
真夏日地点数が今年初めて100地点以上になったのは5月29日で、最近10年の中では、平均的な時期でしたが、その後、6月はなかなか真夏日の地点が増えませんでした。6月1日~15日は、真夏日が100地点以上になった日は一日もなく、6月前半に真夏日100地点以上の日がなかったのは、2012年以来、10年ぶりのことです。(2012年は、真夏日100地点以上の初日は6月29日でした。)
●この先1か月 暑さはどうなる?
この先1か月の暑さは、どうなるのでしょうか?
気象庁が、きのう16日木曜に発表した、1か月予報によりますと、この先1か月は、全国的に高温傾向になるでしょう。季節を先取りした暑さの日が多く、湿度も高いので、蒸し暑い日が多くなりそうです。
今年は、6月前半に、真夏日地点がそれほど多くなかった分、この先の暑さが体にこたえるでしょう。熱中症を引き起こす条件が揃いやすくなりますので、十分ご注意ください。
●熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。