本日(23日)、札幌で平年より8日早く桜(ソメイヨシノ)の開花が観測されました。昨年より1日遅い観測となりましたが、それでも1953年からの統計史上5番目に早い開花となりました。
●3月以降の高めの気温が開花を後押し
21日、松前と函館で桜が開花し、桜前線は北海道に上陸し、昨日(22日)は帯広で桜の開花となりました。松前は史上6番目、函館は史上3番目の早い開花で、帯広は史上最も早い開花となりましたが、札幌での4月23日の桜開花も記録的に早く、統計史上5番目に早い開花となりました。(札幌の最も早い記録は2008年の4月21日)
3月の北海道付近は冬型の気圧配置が長続しなかったため、寒気の流入が弱く、札幌の3月の月平均気温は、1877年からの統計史上6番目に高い2.6度となりました。
4月に入っても、気温は平年並みか平年より高く経過しています。4月上旬から中旬にかけては平年より1.5度ほど高い気温となっており、下旬に入っても最高気温は21日に6月下旬並み23.2度、22日は6月中旬並みの21.5度となっています。この暖かさによって、例年よりかなり早い桜の開花となったと考えられます。
●札幌では4月の開花が9年連続に!
最近の札幌は、桜開花の観測が平年と比べて早い年が続いています。札幌の平年の桜開花日は5月1日ですが、札幌では2014年から4月中の開花となっており、今年で9年連続となりました。
特に、今年の4月23日での開花は統計史上5番目の早さとなりましたが、ここ10年では昨年2021年と2015年には4月22日の開花となっており、記録的に早い開花の年が増えてきています。
札幌では2021年と2015年に、ともに3月の月平均気温が史上1位の3.8度を記録するなど、特に3月の気温が高い年が続いており、冬から春へ季節が移り変わる時季が早まってきているのかもしれません。
※一部記事を修正しました。