低気圧や上空の強い寒気の影響で、17日(木)頃にかけては東北日本海側を中心に大気の不安定な状態が続くでしょう。局地的な大雪や落雷などに注意して下さい。
●上空5500m付近に強い寒気流入 局地的な雪雲の発達に注意 落雷や突風の恐れも
あす(水)は日本海と三陸沖にある低気圧の影響を受けるでしょう。また、午後になると上空に強い寒気が流れ込む予想です。特に、上空高いところ(5500m付近)の寒気が強く、平年と比べて10度近く低い寒気が流れ込むでしょう。
このため、東北日本海側を中心に大気の状態が不安定で、局地的な雪雲の発達や雷が鳴る恐れがあります。太平洋側でも雪雲が流れ込み、仙台市など市街地でもあす(水)の帰宅時間帯を中心に雪の降る所がありそうです。路面状況の変化に注意して下さい。
日本海にある低気圧は動きが遅く、あさって(木)でもまだ山形沖に位置する予想です。また、上空の強い寒気も居座るでしょう。これらの影響で、大気の不安定な状態はあさって(木)頃まで続く見込みです。局地的な大雪や落雷、突風などに十分注意して下さい。また、風も強く、吹雪による見通しの悪さにも注意が必要です。
●春はもう少し先か… 来週は一段と厳しい寒さに
今週末、20日(日)は本州の南岸を低気圧が通過する予想です。いわゆる「南岸低気圧」と呼ばれるもので、普段雪の少ない東北南部の太平洋側でも大雪をもたらすことがあります。今のところ、沿岸部では雨で降る所が多い予想で、市街地で大雪となる可能性は低い見込みです。ただ、低気圧のコースや上空の寒気が予想より強まった場合は、予報が変わる可能性もあるため、今後の最新の情報に注意して下さい。
21日(月)以降は冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に断続的に雪が降るでしょう。また、比較的地上に近い上空1500m付近には強い寒気が流れ込む予想です。このため、最高気温が0℃に届かない「真冬日」となる所もあるでしょう。来週にかけても、平年並みか平年を下回る日が多い予想で、春はもう少し先となりそうです。