東日本大震災の発生から間もなく10年が経ちますが、依然余震活動は活発です。今後も大きな地震に注意が必要です。
●10年前のきょう「前震」発生
間もなく東日本大震災が発生してから10年が経ちますが、その直前の3月9日午前11時45分、三陸沖でマグニチュード7.3、最大震度5弱の地震が発生しています。
学説によっては、10年前のきょうに発生したこの地震が、東日本大震災を起こした地震の前震とされています。
●余震は減少も依然活動活発
気象庁は8日、「平成23年東北地方太平洋沖地震」(東日本大震災)の余震活動についてのまとめを発表しました。
最近1年間で余震域で発生したマグニチュード4以上の地震は、本震発生後の1年間と比べて25分の1以下に減少しているものの、本震発生前よりも地震の回数(※)は多い状態が続いているとのことです。
※沿岸部、日本海溝軸付近およびその東側での、2001年~2010年の年平均回数。
●最近も大きな地震が発生
今朝も宮城県沖を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生し、宮城県で最大震度4を観測しました。
また、先月2月13日には、福島県沖でマグニチュード7.4、最大震度6強を観測する地震が発生し、この地震も東日本大震災の余震とされています。
10年が経った今も、東北地方太平洋沖地震の余震域内では規模の大きな地震が絶えず、今後も地震活動に警戒が必要です。
●日ごろから備えを
東日本大震災の余震に関わらず、地震はいつでも、どこでも発生する可能性があります。
自治体などが発表しているハザードマップなどを確認するほか、tenki.jpの「万が一に備えて」「地震を知る」なども参考にしてください。
また、10年前とは違い、今はコロナ禍という特殊な状況が重なっています。
新型コロナウイルス感染症の対策も考慮しながら、地震などへ日頃の備えを行ってください。