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台風14号どこへ?秋としては異例のコース 伊豆諸島は厳重警戒




台風14号は、きょう(10日)夕方の時点で、紀伊半島の南を東寄りに進んでいます。あすになると、台風は進路を次第に南寄りに変えて、まるで南にUターンするようなコースとなる予想です。本州からは徐々に離れるものの、伊豆諸島はあすにかけて、厳重な警戒が必要です。



●東海や関東は大雨に


台風14号は、紀伊半島の南を東寄りに進んでいます。東海や関東には、台風周辺からの湿った空気や秋雨前線の活発な雨雲がかかり、大雨となっている所があるほか、風が強まり、海は大シケとなっています。東海と関東は、今夜にかけて、雨や風の強い状態が続く見込みです。雨が弱まっても、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、引き続き、土砂災害に警戒が必要です。


●台風は次第に南にUターン・・・伊豆諸島は厳重警戒


台風14号は、あす(11日)になると次第にコースを南寄りに変え、伊豆諸島南部に接近する予想です。台風の移動するスピードが遅いため、大雨や暴風、海では波の高い状態が長時間続くおそれがあります。すでに、三宅島や八丈島などでは記録的な大雨となっていて、土砂災害の危険度が極めて高くなっています。厳重に警戒してください。


●なぜ南へ?異例コースの台風14号


本州付近に近づく前に予報円が大きいことで話題になった台風14号。今度は東ではなく、南に向かう予想で、異例のコースともいえます。この主な原因としては、①例年ならば本州付近で乗るはずの偏西風が、今回は北寄りにあって乗りきれず、東へ進めないこと。②台風の北には高気圧が張り出していて北寄りに進めないためと、考えられます。そもそも、台風にはそれ自身で移動する力はほとんどないため、図のように、周りの風に流されてしまうという性質があります。


●再発達の可能性は


台風14号は今後、徐々に勢力を落とし、月曜日(12日)までに熱帯低気圧となる見通しです。南の海上の海面水温は現在も高く、再発達することがないとはいえませんが、再び本州に近づいて大きな影響を及ぼす可能性は低いとみられます。ただ、念のため、今後の台風(熱帯低気圧)情報にも注意をお願いします。


●あすの天気


九州から東海や北陸は、広い範囲で日が差して、汗ばむ陽気になりそうです。沿岸の風の強い状態も、次第に収まるでしょう。関東や東北は湿った空気が流れ込むため、雲が多く、あすも傘の出番がありそうです。北海道は日中、晴れる所が多いでしょう。


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