23日、松江・鳥取・佐賀でも桜が開花しました。さらにきょうは、各地からタンポポやスミレの開花のニュースも届いています。
●松江・鳥取で平年より8日早く桜が開花 佐賀では平年並みの開花に
きょう23日、松江と鳥取で桜の開花を観測しました。いずれも平年より8日早く、昨年より3日早い観測です。
また、佐賀でも桜が開花し、平年より1日早く、昨年と同じで、ほぼ平年並みの開花となりました。
●タンポポやスミレも開花 気象台が様々な花を観測するワケ
きょう23日は、桜以外にもたくさんの春の便りが届きました。桜や梅の開花のニュースは聞いたことがある方も多いと思いますが、実は、日本各地の気象台では、それ以外にも様々な花の開花を観測しています。
仙台と神戸では、きょう、タンポポの開花が観測されました。仙台では平年より11日早く、神戸では平年より2日遅い観測です。
さらに、長野で平年より10日早く、宇都宮では平年より2日早くスミレの開花も観測されました。
その他、シロツメクサやチューリップ、ツツジやツバキなど、こんなものまで?と言いたくなるような種類の植物などの観測が行われています。
なぜ、気象台でこれだけいろいろな植物を観測しているのかというと、植物の開花など、季節を代表する現象を観測することで、季節の遅れや進み、気候の違いなど、総合的な気象状況の推移を把握するために行っています。
桜や梅、イチョウやカエデなど、よく聞かれるものは全国の気象台で観測されていますが、何を観測対象としているかは、それぞれの気象台によって異なっています。また、植物だけではなく、鳥や虫などの動物の初鳴なども観測しています。
これらの現象は、各気象台の観測員が、植物なら目視で、動物なら聴覚による認識で行い、それぞれ日々観測をしています。
●タンポポの観測対象は「在来種」 在来種と外来種ってどう見分けるの?
ちなみに、タンポポの観測の対象としているのは、カントウタンポポやシロバナタンポポと呼ばれる「在来種」のみ。セイヨウタンポポなどの「外来種」は、この観測の対象外です。
でも、在来種と外来種の違いってどう見分けるの?と思った方、実は簡単に見分ける方法があるのです。タンポポの花の根本の部分を包んでいる緑色の総苞(そうほう)と呼ばれる部分が反り返っていないのが「在来種」、反り返っているのが「外来種」です。
ぜひタンポポを見かけたら、どちらのタンポポなのか、ちょっと足を止めて覗いてみてはいかがでしょうか。