きょう(6日)、日本気象協会から今年1回目の桜の開花予想を発表しました。
九州では、福岡市の開花予想日が最も早く3月20日で、全国でも最も早い予想となっています。その他の九州北部の各地はほぼ平年並みの開花を予想していますが、九州南部はそれよりも開花が遅く、桜前線は九州を北から南へと南下する形となりそうです。
●九州北部は平年並みか平年より早い開花 福岡は全国トップ
九州北部の各地は、これから3月にかけての気温が高めに推移すると予想されることから、平年並みか平年より早く桜が開花することが予想されます。
福岡市の開花予想日は3月20日で平年より3日早く、全国トップで開花する予想となっています。次いで、佐賀市と長崎市、熊本市で3月23日、大分市で3月24日と、ほぼ平年並みの開花となりそうです。
桜の開花は、気象台で観測の対象としている標本木で5~6輪の花が咲いたときとしています。一般に開花から満開までは1週間から10日ほどかかりますので、九州北部では3月の末には見頃を迎えるところが多くなりそうです。
●九州南部は開花遅れそう
一方、九州南部では平年より遅い開花となることが予想されます。開花予想日は宮崎市では平年より3日遅い3月27日、鹿児島市では平年より5日遅い3月31日となっています。
桜は、冬に一定期間、寒さを経験することがで眠りから覚め、開花へ向けた準備を始めます。これを「休眠打破」と呼びます。この冬の気温がたいへん高かったため、もともと温暖な九州南部では、休眠打破が不十分であった可能性があります。このため、平年に比べて遅い開花予想日となっています。
この春の桜前線は、九州では北から南へと南下するような形になることが予想されます。