日本海側では積雪が平年よりもぐっと少なく、雪不足でスキー場にも影響が出ています。20日現在の積雪の深さは平年の4割から6割程度という所が多くなっています。
●積雪 記録的に少ない所も
この時期は冬型の気圧配置で寒気が流れ込み、日本海側では雪、という日が多くなる時期ですが、今シーズンは冬型の気圧配置となる日が少なく、雪が降っても気温が高くなって融けてしまったり、湿った雪や冷たい雨で積もらなかったりと、積雪の深さは平年と比べるとかなり少なくなっています。
20日午前11時現在の積雪の深さを平年と比べてみると、北海道と東北の日本海側、北陸から山陰にかけて平年比が40%以下という所が多くなっています。札幌では記録的に雪が少なくなっており、17日には12月後半としては22年ぶりに積雪がなしになりました。平年では20センチ以上は積もっている時期ですが、20日午前11時現在の積雪は2センチと、平年の1割にも満たないほどです。
また豪雪地帯として知られ、この時期は平年ですと1メートルを超えている青森県酸ヶ湯や、今月6日に今シーズンはじめて積雪が1メートルを超えた山形県大蔵村の肘折(ひじおり)では、現在は平年の6割程度まで減っています。
スキー場では十分な積雪がないため、オープンが遅れている所もあり、雪不足が深刻となっています。
●雪不足続く?
この先1週間は強い寒気の流れ込みはなく、雪の量がぐっと増えることはなさそうです。ただ、きのう気象庁から発表された1か月予報によると、28日頃から1月3日頃の年末年始になると、北日本を中心に強い冬型の気圧配置になり、強い寒気が流れ込むと予想されています。北海道や東北では雪の量が増えてスキー場などの雪不足が解消される所もあるでしょう。ただ、年末年始、交通機関へ影響が出ることがありますので、帰省や旅行などの際は注意が必要です。