大型の台風10号は、日本海を北東に進み、あす(17日)未明までには北海道の西海上で温帯低気圧に変わる見込みです。その後、この低気圧は勢力を維持したまま北海道に接近するため、これから道内は雨や風が強まり、あす明け方にかけて大荒れの天気となります。大雨による低い土地の浸水、土砂災害、暴風などに警戒して下さい。
●今夜から明け方にかけて大荒れの天気に
北海道では、今夜から17日明け方にかけて、非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。太平洋側を中心に大雨による土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水や氾濫に警戒して下さい。また、宗谷地方など日本海側北部では東の風が非常に強くなり、日本海側南部でも南東のち南西の風が強まります。海は、渡島や檜山の海域で6メートルの大しけとなる見込みです。暴風や高波にも警戒が必要です。
雨のピークは太平洋側と日本海側南部は今夜から17日明け方、オホーツク海側と日本海側北部は17日未明から明け方となる見込みです。滝のような非常に激しい雨となったり、何かにつかまっていないと立っていられないような暴風となる恐れがあるため、警報の発表されている地域では不要不急の外出は避け、身の安全を確保して下さい。
●あす天気が回復しても川や傾斜地は危険
あす17日、日中は広く雨はやんで、風も次第におさまってきます。しかし、大雨となった所では、川が増水していたり、地盤が緩んでいる恐れがあります。天気が回復しても、川や崖などの傾斜地には近づかないようにして下さい。
また、最高気温は、沿岸は全般に26度前後で、内陸や網走では30度くらいまで上がり、真夏日となる所が多いでしょう。平年より4度ほど高く、湿度も高いため、蒸し暑くなる見込みです。熱中症や食中毒などにも注意が必要です。