7月の終わりから台風の発生が相次いでいます。わずか12日間で5個の台風が発生し、そのうち2個が日本へ上陸しています。現在、日本の南海上には台風9号と台風10号の2個の台風があり、来週にかけて日本へ影響を及ぼすおそれがあり、今後の動きに注意が必要です。
●台風 わずか12日間で5個発生
6日、九州に荒れた天気をもたらした台風8号は、7日午前9時に朝鮮半島付近で熱帯低気圧に変わりました。
7月の終わりから南の海上で、台風の発生がたいへん多くなっています。7月26日に本州の南海上で台風6号発生、7月31日南シナ海で台風7号発生、8月2日南鳥島近海で台風8号発生、8月4日フィリピンの東で台風9号発生、8月6日マリアナ諸島で台風10号発生と、わずか12日間で5個も台風が発生しました。特に、台風7号から10号までは2日ごとに発生しています。
そのうち、台風6号は7月27日に三重県南部に上陸、台風8号は8月6日に宮崎県宮崎市に上陸しました。
7月の終わりから台風の発生が多くなっている原因は、フィリピン付近からマリアナ近海の海面水温が平年より高く、対流活動が活発な周期にあたり、台風の発生に必要な積乱雲の集団が次々に発生しているためです。南海上の対流活動の活発な状態は、今月中旬にかけても続くため、今後も新たな熱帯低気圧が発生する可能性があります。
●台風9号と台風10号の動きに注意
7日(水)正午現在、大型で強い台風9号は、沖縄の南海上を発達しながら北上しており、8日(木)から9日(金)朝にかけて先島諸島にかなり接近し、通過する見込みです。沖縄は台風9号の影響で、8日(木)から9日(金)にかけて大荒れの天気になるでしょう。
その後、来週にかけて大陸東岸付近を北上する見込みです。
また、大型の台風10号は、小笠原近海を北上しています。今後発達しながら、来週の初め頃に本州の南海上まで北上しますが、2個の台風同士の影響や太平洋高気圧の勢力次第で進路が大きく変わる可能性があります。
夏休みの期間で、帰省や旅行などで移動する際は、最新の気象情報を確認しておでかけの計画を立てましょう。