強い台風2号はカロリン諸島を西北西へ進んでいます。23日にはグアムなどがあるマリアナ諸島へ進み、非常に強い勢力になる予想です。中心気圧は950ヘクトパスカルまで下がる予想です。
●台風2号 非常に強い勢力へ
21日、強い台風2号はカロリン諸島を西北西へ進んでいます。このあとも発達しながら進み、23日はグアムがあるマリアナ諸島へ。非常に強い勢力に発達する予想です。非常に強い勢力とは最大風速で決まり、「猛烈な」勢力に続き、2番目に強い勢力です。また、23日には中心気圧は950ヘクトパスカルまで下がる予想です。
そもそも海面水温の低い2月は台風の発生数が一年で一番少なく、また台風が発達しにくくなっています。統計開始以降では2月中に950ヘクトパスカルまで下がったのは1970年の台風1号と2015年の台風2号だけです。
今年は海面水温が平年に比べて特に高いというわけではありませんが、台風のある地域の下層と上空との風のシア(強さや向きの差)が小さくなっており、より台風が発達しやすい状況になっていると考えられます。(台風は下層と上空の風のシアが大きいと、構造が保ちにくくなり、発達しにくい状況になります。)
まだ台風シーズンは先と油断しがちですが、グアムなどへ旅行を計画されている方は台風情報にご注意下さい。
●台風強度予報 5日先まで
現在、台風の進路予想は気象庁より5日先まで発表されていますが、強度予報(中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域等)は3日先までとなっています。
しかし、スーパーコンピューターによる計算能力の向上などにより、3月14日以降は、5日先までに延長して発表され、台風の暴風域に入る確率も5日先まで延長されることになりました。これから訪れる台風シーズンに向けて、より早い時期から防災へ取り組めることが期待されています。