今週は異常な暖かさになったかと思えば、きょうはいきなり真冬の寒さがやってきて、東北地方は凍えるような雨や雪が降っています。冬将軍がシベリアから南下中で、週末は冬の嵐になるでしょう。東北地方は暴風が吹き荒れ、大雪やふぶきになりそうです。
●気温は大幅にダウン 積雪も
寒気や冷たく湿った東寄りの風の影響で、きょう6日(木)正午の気温は、青森で1.6度、盛岡で0.5度、秋田2.8度、山形3.6度、仙台2.9度、福島3.2度など、昨日の正午と比べると10度近くも低いところがあり、急激に寒くなっています。東北地方北部では、雪が降ってすでに平地でも積もり始めている所があります。夜にかけて気温は横ばいで、内陸を中心に積雪となるでしょう。車の運転には十分にご注意ください。
●あすから暦通り「大雪」に
あすは二十四節気の「大雪(たいせつ)」で本格的な冬が到来する頃という意味です。暦通りに東北地方は雪が降りそうです。7日(金)日中はいったん気温が平年を上回りますが、夜以降は、低気圧が北海道の東へ抜けて急速に発達し、西高東低の冬型の気圧配置が強まります。平地でも雪を降らせるほどの強い寒気が、7日(金)夜には東北南部から西日本にかけて南下してくる予想です。東北地方は日本海側だけでなく、太平洋側でも雪が降るでしょう。市街地でも雪が降って、初雪の遅れている仙台市や福島市でも雪となる可能性が高くなっています。
●防災上の警戒点
あす7日(金)以降、9日(日)にかけて風が強まるでしょう。特にあす7日(金)は、低気圧が発達しながら通過するため、西寄りの暴風が吹き荒れて、海上ではしける見込みです。瞬間的には30メートルの風が吹く可能性もありますので、船舶や沿岸の施設では暴風や高波に警戒してください。
また、日本海側では雨雲や雪雲が発達してカミナリが鳴って、落雷や突風の吹くおそれがあります。
7日(金)夜から週末にかけて、日本海側を中心に雪が降り続きますので、山沿いでは大雪に警戒が必要となります。平地でも積雪となる所が多いでしょう。初雪がまだ降っていない地域ではタイヤ交換が、済んでいない方もいるかもしれません。チェーンを準備したり、冬用のタイヤに交換しておきましょう。
日本海側や峠道は、雪でふぶく時間が長くなります。車でお出かけを予定されている方は、くれぐれもお気を付けください。