北海道では平地でも街路樹が色づき、路肩には落ち葉が吹き寄せられています。道路の上に舞い降りた落ち葉の上に雨が降ると、葉が水を吸って滑りやすくなりますが、落ち葉が濡れたままだとさらに滑りやすくなります。雨の日や雨上がりの朝は、注意が必要な時季です。
●理由は葉からしみ出す油分
ほとんどの植物の葉の表面には水をはじくワックスのような油分を含む層(クチクラ層)があり、植物を乾燥から守っています。葉の表面がつやつや光るイチョウやツバキの葉には、特に多く含まれています。
この層は、落ち葉となって水に濡れると次第に分解し、葉から浮き出してきます。葉が浸かっている水たまりに、油のようなものが浮いているのを見かけたこともあるのではないでしょうか。
濡れた落ち葉に油分が加わるため路面は非常に滑りやすくなり、雪道と同じくらい滑るという調査結果もあります。
●週末の北海道は雨が降りやすい
週末は日本海から低気圧が発達しながら北海道に近づくでしょう。このため9日(金)から10日(土)頃は、全道的に雨や風が強まる恐れがあります。強い風で木々の葉はさらに舞い散り、歩道を覆い、車道も路肩付近に吹き寄せられるでしょう。
通勤通学など外出の際は、歩道を歩くときは足元に、自転車やバイク、車を運転する時にはスリップに十分な注意が必要です。
また、道路の排水溝が落ち葉で詰まっていると、雨が降った際路上に大きな水たまりができ危険です。排水溝付近にたまった落ち葉を片付けておくなどの準備もしておきましょう。