あす13日は「盆の入り」。16日の「盆明け」までがお盆期間です。異常な暑さが続く一方、ピンポイントで降る記録的な大雨など地域によって極端な天気になっている今年の夏。お盆期間はどのような天気になるのか?詳しく見てみましょう。
●ズバリ前半は残暑 後半は大雨注意!
【お盆前半(13日から14日)】
九州から東北にかけて強い日差しが照り付け、厳しい暑さが続きます。湿った空気と気温上昇で、午後は大気の状態が非常に不安定になり、九州から関東の山沿いを中心にあちらこちらでにわか雨や雷雨の可能性があります。北海道は雲が多く、次第に雨雲が近づく予想です。
【お盆後半(15日から16日)】
各地で夏空は少なくなります。盆明けの16日は全国的に雨具の出番。特に北日本では雨量が多くなる傾向です。お盆後半に日本に雨をもたらすのは何か?天気図を見てみます。
●大陸からの使者 秋雨前線が早くも列島に
あす13日からの三日間の日本付近の気圧配置を見てみると、南の海上には熱帯低気圧や台風。北には前線が延びてきます。特に注意が必要なのが14日と15日です。現在、東シナ海を北上している台風14号が今後、大陸に進み、熱帯低気圧に変わる見通しです。一方、大陸に延びる前線が徐々に南下し、15日には熱帯低気圧と合わさります。これによって前線の活動が活発になった状態で日本列島に近づきます。前線がかかる東北や北海道で大雨となる恐れがあります。
●お盆期間中の注意点
お盆期間中の注意点です。
期間中、日中は西日本や東日本を中心に厳しい暑さが予想されます。特にお墓参りは真っ昼間は避けたいところです。炎天下の外出は直射日光を避け、水分はこまめに補給しましょう。
また、山や川のレジャーは天気の急変にご注意下さい。急に怪しげな雲(入道雲)が現れたり、ゴロゴロ遠くでカミナリの音が聞こえたら天気急変のサインです。下流で穏やかでも上流で大雨になっていて、突然下流で水位が上昇することもあります。
帰省の際、気が緩んでしまい、思わぬことに遭遇してしまうことがあるかもしれません。この夏は想像を絶するような雨や暑さに見舞われています。“想定外"を想定して、楽しいお盆をお過ごしください。