今日(26日)の北海道は、道南や道北、道央の内陸を中心に、広い範囲で平年より積雪が多くなっており、なだれに注意が必要です。雪が庇(ひさし)のように張り出している所などでは、なだれが発生しやすい状況となっていますので、近づかないようにして下さい。また、市街地でも屋根から落雪に注意して下さい。
なだれは、斜面の雪が全て落ちてくる全層なだれと、雪の表面が滑り落ちる表層なだれがあります。全層雪崩の速さは時速40キロから100キロ、表層雪崩では100キロから200キロになると言われています。実際になだれが発生してからでは、逃げることはとても困難です。
なだれが起きる時は、雪庇(せっぴ)といって雪の固まりが庇のようにせり出している、斜面をころころと雪の固まりが落ちてくる、雪の表面にひび割れができている、などの前兆現象が起きることがあります。これらの時はその場から離れるようにして下さい。
また、山間部だけでなく、市街地でも屋根からの落雪に注意が必要です。傾斜した屋根の軒先からは、離れて歩くようにするとよいでしょう。