高松の12月上旬、中旬の降水量は0ミリ。これは1941年の観測開始以来、ここ70年あまりで初めてのことです。大阪や名古屋でも22年ぶりの少なさです。例年、冬場は降水量の少ない太平洋側ですが、今年は極端に少なくなっています。
●太平洋側 降水量ゼロも
例年、冬場は日本海側で雪や雨の日が多く、太平洋側は乾いた晴天の日が多くなりますが、今年の12月はこの状況が顕著となっています。今年の12月上旬、中旬は強い寒気が流れ込みやすく、21日現在も日本海側では平年に比べ積雪が多くなっています。一方、太平洋側では雨や雪の降る日が少なく、極端に降水量が少なくなっている所があります。
高松では12月1日から20日にかけての降水量は0ミリとなっています。12月上旬、中旬の降水量が0ミリというのは雨の少ない高松でも1941年の観測開始以来初めてのことです。そのほか、12月上旬・中旬の降水量は大阪は3.5ミリ、津や名古屋は0ミリ、横浜は1ミリと1995年以来22年ぶりの少なさとなっています。東京でも4.5ミリと2005年以来12年ぶりの少ない降水量となっているのです。
また、日本海側では度々大雪に見舞われている東北でも太平洋側は極端に少なくなっており、仙台は2.5ミリと1991年以来26年ぶりの少ない降水量となっています。
この先、太平洋側では12月24日は西日本を中心に、29日から30日は所々で雨が降りますが、そのほかは晴れる日が多くなるでしょう。空気の乾燥する日も多くなりそうです。