本日(12日)、日本気象協会は2017年第3回「紅葉見ごろ予想」(カエデ)を発表しました。また、tenki.jpでは全国の紅葉名所771地点の紅葉情報と、最新の紅葉関連記事を更新しています。
●今年は平年並みか遅い所が多い
紅葉の見ごろは、秋(9月~11月)の気温が低いと早まり、秋の気温が高いと遅くなります。今年の9月から10月のこれまでの気温は平年並みの所が多くなりました。北日本や東日本の山では、例年並みか例年よりも早く見ごろになった所もあります。今後の10月から11月にかけての気温は、平年並みか高い所が多い見込みです。このため、まだ見ごろになっていない北日本から西日本にかけての紅葉の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。
※当初、「紅葉見ごろ予想」は全2回の発表予定でした。しかし、二十四節気の「寒露」を過ぎ本格的な秋のはじまりを迎え、紅葉見ごろ予想の更新要望も多く寄せられたことから、10月4日(水)に発表した第2回紅葉の見ごろ予想を、これまでの気温の経過や今後の気温の予想を踏まえて更新しました。
●各地の紅葉見ごろ予想
■北日本(北海道・東北)
北日本の9月から10月のこれまでの気温は、平年並みの所が多くなりました。10月の今後の気温は平年並みか低い見込みですが、11月の気温は平年並みか高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅いでしょう。朝晩は冷え込む時期がありますので、色づきはよさそうです。平地での見ごろは、札幌で10月下旬、仙台で11月下旬の見込みです。
■東日本(関東甲信・北陸・東海)
東日本の9月の気温は平年並みの所が多く、10月のこれまでの気温は平年並みか高い所が多くなりました。10月の今後の気温は平年並みか低い見込みですが、11月の気温は平年よりも高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、内陸部を中心に朝晩の気温が低くなりますので、色づきが進みそうです。平地での見ごろは、東京で11月下旬、新潟で11月中旬、名古屋で11月下旬の見込みです。
■西日本(近畿・中国・四国・九州)
西日本の9月の気温は平年並みか低い所が多く、10月のこれまでの気温は平年よりも高い所が多くなりました。10月の今後の気温は平年並みか高く、11月の気温は平年よりも高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、内陸部を中心に朝晩の気温が低くなりますので、色づきが進みそうです。平地での見ごろは、大阪で12月上旬、広島で11月下旬、高松で11月中旬、福岡で12月上旬の見込みです。
※「紅葉の見ごろ」の基準は、カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態です。今回の「紅葉の見ごろ」は、気象庁が制定している「生物季節観測指針」における紅葉の基準に基づき、「カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態」としています。
★日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」にある「紅葉情報」のページにて、全国にある紅葉名所771地点の紅葉情報を提供します。また、最新の紅葉記事もあわせて掲載しています。是非、参考にしてください。
注)このうち、全国のカエデ・モミジ類の紅葉名所688地点については色づき状況の実況に加えて「紅葉見ごろ予想」を提供します。イチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどカエデ・モミジ類以外に色づく樹木が存在している全国の83地点は実況のみを提供します。