西日本では、8月中は厳しい暑さが続きそうです。涼をとるには水辺の遊びが最適ですが、しばらくは安定した晴れの天気は望めず、局地的に雷雨が発生しやすいでしょう。落雷に注意をしてください。
●今から30年前、サーファーに落雷
1987年の8月5日の早朝、高知県東洋町にある生見海岸で落雷があり、海上にいたサーファー6人が死亡するという悲しい事故が発生しました。当日は、日本海を低気圧が発達しながら東進し、低気圧から延びる寒冷前線が山陰沖から南下しました。この寒冷前線に向かって南からは湿った空気が流れ込み、熱界雷が発生したとみられます。当時、現場にいた知人によると、強い雨の中、雷が盛んに鳴っていたようです。この生見海岸には、その後安全祈願碑が建てられました。現在は多くのサーファーで賑わっています。
●積乱雲(入道雲)の下で雷が発生
積乱雲が近づいてくると、「真っ黒な雲が近づく」「ヒンヤリとした風が吹き出す」「雷鳴が聞こえる」などの兆しがあります。このような場合は、海岸などの開けた場所は大変危険です。すぐに頑丈な建物の中や自動車の中など安全な所に避難しましょう。近くに避難する場所が無い場合は、できるだけ姿勢を低くするようにしてください。