週明け、17日(月)から18日(火)は春の嵐に。雨や風のピークは、西日本は月曜の夜の帰宅時間帯。関東など東日本は火曜の朝の通勤・通学の時間帯となるため注意・警戒が必要です。
●春の嵐を呼ぶ 日本海低気圧
春の嵐の原因は日本海で低気圧が発達、そこからのびる寒冷前線が日本付近を通過する見込みです。全国的に雨や風が強まります。梅雨まっただ中と同じくらいの暖かく湿った空気が本州に流れ込むため、太平洋側を中心に雨量が多くなる見込みです。大気の状態が不安定となるため、落雷や突風にも注意が必要です。また、全国的に南風が強まるため、気温は平年より高い見込みです。積雪の多い所では、雪崩や融雪による洪水などに十分な注意が必要です。
●荒天のピーク 西は17日・東は18日
17日(月)は九州や四国は断続的に雨。中国地方から近畿、東海も昼前後から雨となるでしょう。カミナリを伴い、九州や四国では局地的に非常に激しく降る恐れがあります。北陸や関東も夕方以降は雨、東北も夜遅くからは雨となるでしょう。
【17日夜は西日本で荒天】
西日本は、17日(月)夜のお帰りの時間帯が雨や風のピークとなります。局地的には1時間に30ミリから50ミリのバケツをひっくり返したような激しい雨が降り、総雨量は多い所、九州南部で150ミリ。九州北部と四国、近畿では120ミリの雨が予想されています(福岡の4月ひと月分の平年雨量が120ミリくらい)。沿岸部中心に平均15メートル以上の強い風が吹くでしょう。瞬間的には30メートル近くと、看板が飛んできたり、樹木が折れてもおかしくないくらいの風が吹く予想です。
【18日朝は東日本で荒天】
18日(火)は東日本や北日本でも雨や風が強まります。特に、東海は明け方から朝、関東は朝の通勤・通学の時間帯に雨や風が強まりまる予想です。東京都心でも朝6時~9時は平均15メートル以上。瞬間的には30メートル近い風がビューっと吹いてもおかしくない予想となっています。交通機関が乱れる可能性もあるため、今後の情報に注意が必要です。昨年2016年4月17日も全国的に強い南風が吹き、「春の嵐」となりました。東京都心でも最大瞬間風速28.8メートルを観測。鉄道の運行に影響がでたほか、足立区で建設現場の足場が大きく崩れ落ちる事故などがありました。なお、東海地方は強風に加え、断続的に同じ場所に強い雨雲がかかり、トータル100ミリ~150ミリくらいの雨が予想されている所もあります。名古屋の4月ひと月分の雨量が120ミリくらいなので、いかに多いかがわかります。週明け月曜〜火曜は、全国的に「春の嵐」に注意・警戒が必要です。
※低気圧や前線の動きによって荒天の時間帯が前後する可能性があるため、最新の予報をこまめにチェックお願いします。